
ブログを開設した初期の頃はある程度有名人でない限り、すぐにはアクセスが付きません。
しかし、開設して間もないのにGoogleアナリティクスで調べたらもう何十件かのアクセスが付いている・・・
ここで「おかしい」と思ったあなたは正解です。
そうなんです。
その何十件かのアクセスはブログページを改善するために自分で自分のブログにアクセスしたために発生した件数ということです。
ブログを運営していく上で大切な概念は「SEO」ですが、SEOを改善・向上させるためにも自分のサイトのアクセス数というのは正確に把握しておかなければなりません。
そこで今回は、Googleアナリティクスに自分のアクセスを反映させない方法をご紹介します。
Googleアナリティクスの仕組み
Googleアナリティクスとはどういったものかおさらいしておきます。
Googleアナリティクスとは簡単にいえば「データ収集のツール」です。
Yahoo!やGoogle等の検索エンジン、SNS、メールマガジン等の集客ツールから自分のWebサイトに流入してきた顧客データ行動を収集し分析してくれるツールです。
・Where・・・「どこから来たのか」
・What・・・「何をしに来たのか」
・Who・・・「どんな人が来たのか」
などのデータをGoogleアナリティクスはデータ収集し分析しそれら情報を我々ユーザーに提供してくれます。
私たちはGoogleアナリティクスが教えてくれるデータを基にSEOの改善や自分のブログ(Webサイト)の質を強化していくことになるわけです。
Googleアナリティクスで自分のアクセスを除外する理由
ブログを運営している方は様々な目的があると思いますが、ブログ収益化を目標としている方は特にブログ開設初期は自サイトのアクセス数(セッション数)を正確に把握しておかなければなりません。
なぜなら、ブログを開設してある程度検索上位に反映されるまではアクセス数が全く付かず、ブログを書いていきチェックを行なっていく過程で自サイトに自分のアクセス数が反映され、その数値が正確に把握できないからです。
自分のブログが誰かに読まれ始めていることが把握出来ないということは、つまりは自分のブログの質が向上しているか分からないことと同義=いつまでも収益化できないので自分のアクセスは除外しておきましょう。
Googleアナリティクスで自分のアクセスを除外する方法3つ
さて、ここから作業に取り掛かっていきます。
まず自分のアクセスを除外する方法は大きく分けて3つに分岐します。
- PC上で行う作業
- スマホ上で行う作業
- WordPress上で行う作業
順番に説明していきますね。
PC上で自分のアクセスを除外する4つの方法
- IPアドレスで除外
- フィルタとCookieを使って除外
- JavaScriptとブックマークレートを使って除外
- Googleアナリティクスオプトアウトアドオンを使って除外←オススメ
1:IPアドレスで除外する
特定のIPアドレスからアクセスを除外する方法になります。
この方法はGoogleアナリティクスのフィルタ機能を使って除外します。
接続されているIPアドレスをGoogleアナリティクスのフィルタ機能に登録して、そこに登録したIPアドレスからのアクセスを除外してくれます。
ただ、この方法は「いつも同じIPアドレスからアクセスする」場合のみ有効です。
プロバイダにて固定IPアドレスを使用していないと有効に機能しません。
また、外出先のカフェ等の店舗、公共施設のWifiからアクセスする場合もあると思います。
この場合もIPアドレスが変わってしまうので除外することはできません。
結論として、この方法は面倒で手間がかかるのでお勧めしません。
2:フィルタとCookieを使って除外する
Googleアナリティクスのフィルタにユーザー定義で登録をして自サイトにてCookieを作りそれをフィルタリングして除外する方法です。
ただ、Cookieには有効期限があり、またブラウザ単位で記録されるので複数のブラウザにはその都度対応が必要となります。
この手法もあまりお勧めすることはできません。
参考としてはこちらをご覧ください。
3:JavaScriptとブックマークレートで除外する
Googleアナリティクスを導入し、WordPressにGoogleアナリティクスを紐付けるために「トラッキングコード」というものを貼り付けた記憶があるかと思います。
そのトラッキングコードを編集し、ブックマークレートを追加して除外する方法となります。
この方法は手軽な上にパソコン・スマホ・タブレット全ての端末からの自分のアクセスを除外することができます。
詳しくはこちらを参考にして下さい。
ただし、この手法はGoogleアナリティクスのソースコード(トラッキングコード)を変更していることになるのでGoogleが求めるSEO的に好ましくない可能性があるので強くはお勧めできません。
4:Googleアナリティクスオプトアウトアドオンを使って除外する
自分のアクセスを除外する方法として一番お勧めなのは、「Googleアナリティクスオプトアウトアドオン」というプラグイン(WordPressのプラグインではありません!)を使った手法です。
これはGoogleが開発したプラグインですので安心して使えますし、何より手軽なことが魅力です。
また対応ブラウザもChrome、Internet Explorer 11、Safari、Firefox、Operaと主要なブラウザに対応しています。
この手法はスマホやタブレットには対応していないのですが、ブログ編集は基本的にパソコンで行うので問題ないかと思います。
また、この後にスマホでアクセス除外する方法も別でご紹介するので、そちらの方法でスマホからのアクセスは除外することができるのでご安心下さい。
「Googleアナリティクスオプトアウトアドオン」を使ってアクセスを除外する方法
では、最初にプラグインをダウンロードしていきます。
こちらからダウンロードができますのでダウンロードしていきましょう。
Chrome、Internet Explorer 11、Safari、Firefox、Operaが対応ブラウザですのでご自身が普段使っているブラウザにてダウンロードします。
この記事では僕自身が Safari(Mac)を使用しているのでSafariにてご紹介していきます。
Safariのダウンロードに関しては、上図の「Googleアナリティクスオプトアウトアドオンをダウンロード」をクリック後、「同意してインストール」をクリックした後に以下図のようにインストール手順が説明されるので、それに沿って作業していけばOKです。
「同意してインストール」をクリック後、次のような説明画面が出てくるのでこれに沿って進めていきます。
同時に「.dmg」ファイルがインストールされるのでインストール終了後、ファイルを開き以下のようにオプトファイルをアプリケーションファイルにドラッグ&ドロップしましょう。
次に、ダウンロードしたオプトファイルを開きます。(プラグイン自体には実体(UI)がありません!)
開いたらSafariを起動後、「Safari」のメニューバーを開き、「環境設定(Mac ver.)」を開きます。
環境設定を開き、以下図のように「拡張機能」をクリック、左サイドバーにオプトプラグインがあるかと思いますのでアイコン左のチェックボックスにチェックを入れます。
チェックを入れたらGoogleアナリティクスオプトアウトアドオンの設定は完了です!
Chromeでは、2ステップで完了です。
ChromeでGoogleアナリティクスオプトアウトアドオンを検索 → オプトファイルをダウンロード → Chromeに追加 → 拡張機能を追加
Chromeの方が簡単ですね!
こちらでPC上で行う作業としては終了です。
スマホでアクセスを除外する方法
ここからはスマホでアクセスを除外していく方法をご紹介していきます。
先ほど、PC上で行う作業として「JavaScriptとブックマークを使って除外する方法」だとスマホでのこの作業は必要ないのですが、上記の方法だとトラッキングコードを変更することになるので、私はPC上ではプラグインを使用して、スマホでは専用アプリをダウンロードして弊害を無くしています。
1:iOSユーザーは「AdFilter」
iPhoneユーザーの方はiOSアプリ「AdFilter」でアクセスを除外することができます。
まず、アプリをダウンロードしたらiPhoneにて「設定」を開き、「Safari」をタップしましょう。
Safariをタップ後、次に、
コンテンツブロッカーをタップします。
AdFilterを「ON」にします。
「ON」にしたら次は、ダウンロードしたアプリを開き、フッターメニューの「高度なブロック」を選択し、「Googleアナリティクス」の項目を「ON」にします。
次に、再度フッターメニューから「サイト別設定」を開き、右上の「+」を選択します。
Googleアナリティクスに認識させたくないドメイン名を入力し、「アクセス解析ブロック」を「ON」にします。
最後に、右上の保存ボタンで保存すればiPhoneで自サイトにアクセスしてもアクセスはカウントされません。
2:Androidユーザーは「Sleipnir Mobile」
Androidユーザーは「Sleipnir Mobile」というWebブラウザアプリを使うことでアクセスを除外することができます。
アプリをダウンロード後、Sleipnir Mobileを利用してプラグイン導入ページへアクセスします。
ページへアクセスすると、「Googleアナリティクスオプトアウト」という項目が出てきますのでこれをダウンロードし、有効となっていれば問題なくアクセスを除外することができています。
僕自身、Androidユーザーではないのでページ画像を紹介することができませんでした...申し訳ございません。
WordPressでアクセスを除外する方法
最後に、WordPress上でアクセスを除外する作業をしておきます。
より厳密には、WordPressにインストールしたSEOプラグイン「All in One SEO Pack」プラグインにおける設定です。
ブログを開設してすぐの初期準備の際に設定した方もいるかと思いますが、設定できていない方は忘れずに作業を行っていきましょう!
「WordPress管理画面」→「All in One SEO」→「一般設定」→「Googleアナリティクス」→「トラッキングからユーザーを除外する」→「5つの項目にチェックを入れる」
この順番で作業を行なっていけば完了です!
上図にもある通り、All in One SEOの一般設定から「トラッキングからユーザーを除外する」項目の、Administrator:管理者、Author:投稿者、Contributor:寄稿者、Editor:編集者、Subscriber:購読者の5つの項目全てにチェックを入れておきましょう。
自分のアクセスがカウントされていないかチェックする
最後に、自分のアクセスがちゃんと除外されているか確認作業を行います。
「Googleアナリティクス」→「リアルタイム」→「コンテンツ」
の順で確認をしていきます。
悲しいことに僕はブログを始めたばかりでアクセスが全くないのが現状です。
ある程度検索順位が上がると、赤枠の「現在」値に数値が、下赤枠の「アクティブユーザー」の項目に現在ユーザーが自分のサイトのどのページにアクセスしているか反映されていきます。
アクセス数が多く、自分のアクセスが除外されているか分かりづらい時は、あらかじめ適当に新規投稿を作成してページを公開し、そのページを開いた状態でアナリティクスで確認してみて下さい。
ページのURLとタイトルがアナリティクスの「アクティブユーザー」に反映されていなければアクセスが除外できていることになります。
もっとも、ブログ初期はアクセスが無いのが通例なので基本的に上記の作業はしなくても確認はできるかと思います。笑
Googleアナリティクスにおけるアクセス除外まとめ
いかがでしたでしょうか。
ブログ開設初期はとにかく記事を書きまくることが大切であり、記事が貯まっていけばそのページはクロールされインデックスされユーザーの目に届くわけですが、ブログを執筆・編集していく過程でアクセス数はブロガーにとって重要な数値であり、目安です。
そのアクセス数を正確に把握し、分析することができなければブログの質を上げることは出来ません。
今回は、そのユーザーからのアクセス数を正確にGoogleアナリティクスに分析してもらうために自分のアクセスを除外する方法をご紹介しました。
ブログ初期は特に自分のアクセスを除外して記事を書き、アナリティクスで把握、分析してブログを書いていくことが大切ですので面倒な作業ではありますが必ずやっておきましょう!